株式会社コトコトらくたび文庫 No.052「京都珍百景」

BOOKプレビュー

「ポケットに京都を一冊」というコンセプトをもとに、1冊1テーマで刊行されている文庫サイズの京都本「らくたび文庫」。シリーズ52号となる『京都珍百景』は、アフロの石仏やらくがきだらけのお寺など、不思議なビジュアルをもつ”珍なる景色”を可能な限り集めました。

業界・業種 観光・歴史
プロジェクト期間 2013年6月〜2013年10月(2013年10月発行)
判型(コード) 書籍/文庫版/128頁 オールカラー
ソリューション ターゲット分析/デザイン・ブランド比較/コンテンツ企画/アートディレクション/デザインコンセプト設計/ビジュアルデザイン/コピーライティング・取材/写真撮影・制作/プロジェクト管理/印刷・入稿代行
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課題

京都は世界有数の観光都市ゆえに、年間数え切れないほどの観光ガイド本が発行されています。あらゆる企画やテーマが掘り尽くされ、どこかで見たことあるような京都情報に、読者が食傷気味になっていることは否めません。とくに京都本の購入者の5割〜6割が地元の京都人といわれ、目利きのある消費者に、どのような切り口であれば、手を伸ばしてもらえのるか、という課題がありました。
また一方で、スマートフォンが普及し、屋外でのネット利用がストレスフリーに。観光やグルメサイトの利便性が一層高まり、出版社としてはいかに紙の書籍に付加価値をもたせるのか、という課題もありました。

解決までのアプローチ

伝統的な文化をもつ京都では、古人の足跡にふれる機会が多々ありますが、なかにはアフロの石仏やらくがきだらけのお寺など、現代人の想像の”はるか斜め上”をいく発想に、頭を悩ませてしまうような景観に出会う時があります。しかも、決して奇をてらったものではなく、実に真面目に、きちんとした意味をもって不思議なビジュアルになっているのです。

この本では、観光本ではあまり紹介されることのない”珍なる景色”を可能な限り集め、さらに「なぜこうなったのか?」というその謎についても探りました。

数多くの”珍なるもの”が存在するなかで、コンテンツの選別の基準は、「思わず人に話したくなるようなもの」。たとえば、太く長い麺が1本だけ出される”1本うどん”のお店や、お坊さんがバーテンダーをしている”坊主BAR”、鳥居が金色に輝く”御金神社”など、ついウンチクを垂れたくなるものばかりです。

また、コラムの内容においても、京都の街なかでは日常的に見られる珍物や、難読珍名、不思議な珍祭事など、徹底して珍物をリサーチして紹介しました。

単に、不思議なビジュアルをもつだけではなく、歴史的な背景や、作り手の思いがあってこその”珍なるもの”。リサーチをすればするほどに、対象そのものの背景がおもしろく、それを丁寧に描くため、文章量を充実させることにしました。

一方で長文コンテンツのストレスを下げるための工夫も。当時、京都では珍しくニュースサイトの記事制作の経験が長かった弊社の強みを活かし、レイアウトはニュースサイトをモチーフに。釣り要素の強いビジュアルとキャッチコピー、さらにライブドアニュースの「ざっくり言うと」のようなかたちで、小見出しに力を入れ、コンテンツの即時的な理解や情報の取捨選択がしやすいレイアウトにしました。

成果

書籍の初版発行部数は、通常2,000〜3,000部といわれるなか、初版10,000部を発行。京都・東京を中心とした各地の書店に並べられ、好評をいただいています。 目利きの優れたAmazonのトップレビュアーにも高評価を得ており、個人のブログ等でも多数ご紹介いただきました。

プロジェクトチームのご紹介

競争から共創へ。
弊社では、クライアントと受託会社、制作会社と
外部パートナーといった垣根を越え、
プロジェクトごとに最適なチームを編成しています。


制作チーム

松田 寛志
松田 寛志副代表/編集者

鴨川べりに等間隔で座るカップルの謎も、今回の一冊に収録。恋人たちが等間隔に座るその距離を、メジャー片手に計測しました。 ページに限りがあり、企画出しで盛り上がったものの掲載に至らなかったネタも山ほど。京都には隠された”珍なるもの”がたくさんあるんだと、ネタリストを見て実感しました。自身の京都に対する見方を変えてくれた一冊でもあります。

平山 靖子
平山 靖子編集者/ライター

新人のころに携わった、思い出深い仕事のひとつ。京都コンテンツの奥深さを強烈に見せつけられました。 私のベストは表紙にもなっている金戒光明寺のアフロ石仏。トリッキーすぎる見た目ですが、じつは深い意味が込められているんです。理由はぜひ本書でチェキナ!


外部パートナー

HON DESIGN 北尾 崇 デザイナー

紙面デザイン


クライアント

株式会社コトコトhttp://www.koto-koto.co.jp/

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